今日は、私が中学1年生から数えて今年で、20年目になっても続けているソフトテニスがどのようなスポーツかを記事にしてみようと思います。
文字数が多くなりすぎるので、細かいところは省略していきますが、ソフトテニスがどのようなスポーツかある程度わかっていただけたらと思います。
部活動を選ぶのに悩んでいる中高生、ソフトテニスをやっている人、ソフトテニスをやっていた人、身近な人がソフトテニスをやってる人、ソフトテニスについて何も知らない人たちによりソフトテニスの良さを知ってもらうための記事になります。#ほぼ全員やないかい
では、いきましょう。
ソフトテニスの簡単な歴史
日本へのテニスの伝播
ローンテニス(硬式テニス)がイギリスで発祥したのが、1874年と言われています。
このローンテニスが日本に伝わったのが、(諸説ありますが)わりと早く、発祥してから4〜5年後だという説があります。
一般的な説だと、1878年に来日したリーランド博士という人が、アメリカから用具をとり入れて、赴任校で教えたというものがあります。
ローンテニスから生まれたソフトテニス(軟式テニス)
ローンテニスが伝わったあと、遅くとも1886年にはゴムボールを使ったテニスが普及しつつあったようです。
ここで、どうしてゴムボールが出てきたかというと、テニスボール(みなさんがイメージする緑色のやつです 下の写真)の国産が難しく、輸入品も非常に高価であったため、比較的安価であったゴムボールを代用品として利用した、という背景があります。
ここが現代のソフトテニス(軟式テニス)の原点となります。歴史としては、、、135年ほど。
ローンテニスが、現時点(2021年)で147年ですので、
ソフトテニスの歴史もなかなか古く、日本発祥のスポーツであることを知っておいていただきたい。
ソフトテニスの基本ルール
ソフトテニスはローンテニスより生まれたスポーツであるため、ルールもほとんどが共通しています。
上記のような縦23.77メートル、横10.97メートルの長方形のコート、ネットの高さは1.07メートルの
中で、サーブからスタートし、打ち合い、一回でも多く相手コートにワンバウンドさせた方がポイントを得ます。
細かいルールについてはここでは省略します。ソフトテニス連盟の公式ルールブックを熟読して下さい。
ローンテニスとの違いをいくつか紹介しておくと、
・サーブのトスの上げ直しができない。
・カウントの数え方が、ゼロ、ワン(1ポイント)、ツー(2ポイント)
ローンテニスは、0ラブ、15フィフティーン(1ポイント)、30サーティーン(2ポイント)、40フォーティ(3ポイント)と数える。これは時計の分になぞっていて、本当は3ポイント目に45を使いたいが、フォーティファイブは長いのでフォーティとなっている。
・ネットの中心部分にストラップはついておらず、中心は下がっていない(ネットの端と中心の高さは同じ)。
ソフトテニスの魅力
20年ソフトテニスに携わってきて、想うソフトテニスの魅力というのは、次の3つになります。
①ダブルスが主体である
②コートサーフェイスや環境による多様な戦術
③多様な陣形
ダブルスが主体である
ローンテニスでは、テレビ中継などの頻度でもわかるように、シングルスが主な競技スタイルになります。
それに対して、ソフトテニスの主な競技スタイルはダブルスです。
近年、シングルスの大会なども少しずつ増えてきましたが、ダブルスが主であることに変わりはありません。(中学生の主な団体戦の大会では、ダブルスの3本勝負で行われます)
シングルスがコート上に2人の人間しかいないのに対して、ダブルスでは4人になります。
自分とは別の考えを持つ人間が3人いる中で、広いコートを守りながら、相手をどう崩すか、ペアとどう協力するか、という戦術の幅広さ・複雑さが魅力の一つだと思います。
②コートサーフェイスや環境による多様な戦術
大会のあるテニスコートの種類(地面の材質:サーフェイス)は、主に次の4つです。
1、砂入り人工芝コート(オムニコート)
2、ハードコート(コンクリートのような硬い材質)
3、クレーコート(砂)
4、インドアコート(体育館)
ソフトテニスのボームはゴムボールゆえに、コートの材質との相性によって、多くの変化が生まれます。
具体的にいうと、摩擦の大きくなる体育館と、少なめのクレーコートでは、同じようにボールを打っても、バウンドした後のボールの軌道やスピードが変わってくるということです。
これはローンテニスでも同じようにあるわけですが、ゴムボールの方がより大きな影響を受けます。
このような理由から、コートサーフェイスにより、どういうプレーがミスが多くなり、逆にミスが減るのかというリスク管理の考え方も変わってくるので、
そこにも対応しながら、相手と戦うことが求められてきます。
また、環境(天候)による影響も大きく、軽いゴムボールゆえに、風の影響を多大に受けることでボールコントロールが難しかったり、
雨によりゴムの表面やガットに水がつくことでの影響も考える必要があります。
それゆえに、ソフトテニスでは、ジャイアントキリングが起きやすい、という面白さもあります。
多様な陣形
陣形は、雁行陣(がんこうじん:後衛と前衛)か並行陣(へいこうじん:どちらも前衛、またはどちらも後衛)になります。
後衛とは、ベースライン(最もネットから離れたライン)付近で主にプレーするポジションであり、
前衛とは、ネット付近で主にプレーするポジションです。
陣形の名前だけで言えば、2種類ですが、
この陣形が、ラリーの中で目まぐるしく変わっていったり、
相手の陣形や、コートのサーフェイス、その日の天候により、自分たちがプレーしやすい陣形にして戦ったりと、その多様さが面白さにつながっていると思います。
この陣形は、本当に奥が深いです…。でも、それが面白い。
ソフトテニスを通じて伸ばしたい力
指導者としてもプレーヤーとしても、
ソフトテニスを通して特に、伸ばしていきたいと思う力は2つあって、
1つは、ソフトテニス意外にも言えることですが、
何か習得していく過程を知る、ということです。
何かをし始めた時というのは、必ず下手くそですが、
そんな自分の現状から逃げてしまっては絶対に何も身に付きません。
今では、普通にできていることも、昔は失敗を繰り返しながら、少しずつ上手になってきたと思います。
人間、歳を重ねていくと、なぜかこのことを忘れたり、できないことを恥に思ったりしてしまいます。
何事にチャレンジしても、最初は上手くいかず、どうすれば上手くいくようになるのか、上手くなるまでの時間が短縮されるか、を考えたり、体験する過程をソフトテニスを通じて知ってほしいと思っています。
二つ目は、
ソフトテニスの主な競技体系ダブルスであり、
ダブルスというのは、人が協力して行う活動の最小単位だということです。
多くの人が、社会生活を送る中では、必ず誰かと協力していかなければなりません。その人数は、2人かもしれませんし、5人、10人かもしれません。
その中で、まず最小単位である2人で、目的のために最高のパフォーマンスができるようにしていかなければ、それより多くの人数では難しいと思います。
これは、決して仲良くしましょう、というわけでなく、
共通の目的達成のために、それぞれがどんな取り組みや、相手に対する立ち振る舞いができるかということです。
ソフトテニスの発展は主に、学校教育の中で進んできたと思います。
実際に、中学校、高校の中でソフトテニス部に所属する人数は、
男子なら4番目ぐらい、女子なら1番目です。
だからこそ、こういった教育的側面を強く残すために、ダブルスを主体としたスポーツなのかもしれないなーとぼんやり思っています。
著者がソフトテニスを始めた理由
ここは、余談になりますが、著者(ブログ主)が、ソフトテニスを始めたきっかけは、
「小さいやつでも、でかいやつに勝てるスポーツはないか」と中学生の時に探して、見つけた答えがソフトテニスだったからです。笑
今では、 176cmほどありますが、中1の時は、138cmでした。(前から2番目)
小学校の時、サッカーとかでよく吹っ飛ばされてました。
だから、その当時、走るのが特別早いわけでもなく、かといって持久走もすごい早いわけでもない著者は、バスケやバレーや、体のぶつかり合うサッカーでは大きいやつに勝てないと判断しました。
ただ、ソフトテニスのようにネットを挟んだこのスポーツであれば、
ぶつかられることもないし、
ボールは必ずコートでバウンドさせないといけないので、高さで届かないことはないと思い、ソフトテニスを選択しました。
少年漫画にはなりそうもない理由ですね。
少年漫画なら、だからこそバケスやバレーだろ!ってなりそうです。
そんなことより、負けるのが嫌だったんです。そんな理由です。
今後のソフトテニス
最後は少し、今後のソフトテニスについて。
ここ最近、ソフトテニス界にもプロ選手が出てきました。
ソフトテニスを通じての収入のみで生活をしている人たちです。
(実際、競技力で食べていける人は限られているのが現状ですが。)
自分が中学生や高校生の時には、なかったので、
その人たちが確実に、今ソフトテニスが大好きな子どもたちに夢を与えているでしょう。
ただ、そういうプロ選手たちが頑張るだけでは、その間口はずっと狭いままであるなと感じています。
ソフトテニスはローンテニスほど試合時間も長くないので(早ければ1試合10分ほど)、大会が有料で観客を入れることによる収益化が難しかったり、競技の面白さの認知もさほど高くない。
選手だけでなく、いろんな環境を作り出している大人たちが、
プロ選手達が競技力向上に集中して努め、それが評価、マネタイズされる状態を作り出すこと
が必要不可欠です。
今、多くの人が動いています。
きっと自分にも貢献できることがあると、信じて、
私もソフトテニスの振興に協力いていこうと思います。
最後まで、読んでいただきありがとうございました。
では、おやすみなさい。
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