女子ソフトテニス部指導指南書〜前衛ポジション〜

今日は、多く、というか全ての前衛がまず最初にぶつかる

どこ立ったらいいかわからん」問題

について書いていきたいと思います。

ポジションがよくわかっていない、曖昧な前衛、ぜひ読んでいってください。

また、後衛も前衛のポジションがちゃんとわかっていると、

自分の前衛の間違いを訂正できたり、

相手ペアのポジションの穴がわかるようになるので、

理解しておくべきだと思います。

要するに、全員読んでいきましょう。では、いきます

目次

前衛ポジションは何で決まるか。

前提として、

前衛はネットの近くでボールを触るため、しっかりインパクトできれば、

角度をつけたり、相手の反応が間に合わない返球が可能。つまり、

試合の中でポイントを決める役割を持ちます。

そのため、相手の返球に対し、

より取れる確率の高い位置にポジション(立ち位置)をとる必要があります。

そのポジションの取り方は、ひとまず次の2つを頭に入れておきましょう。

・ざっくりポジション

・細かく正確にポジション

*ここでは、相手が雁行陣の場合を想定して、説明していきます。

陣形については、以下の記事の、「ソフトテニスの魅力」のところを参考にしてみてください。

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ポジションを決める要素

以下の2つのポジションの取り方に共通する「ポジションを決める要素」は、

打球する相手の位置(主に後衛)

になります。

ざっくりポジション

初心者の皆さんは、まずざっくりとしたポジションに入れるようにしましょう。

その考え方が以下の通りです。

図のようにテニスコートを縦に3等分し、等分した線(緑色)の上にポジションを取ります。

では、どちらの線の上に立つか。そこで、打球する相手の位置が関係してきます。

相手が打球する場所が、コート左側(赤のゾーン)であれば、左側の緑線の上に(赤の点)、

打球する場所がコート右側(黄色のゾーン)であれば、右側の緑線の上に立ちます(黄色の点)。

まず、ざっくりとしたポジションを取れるようになれば、

試合の中でボールに触れる回数も多くなると思います。

細かく正確なポジション

ざっくりとしたポジションでは、コート左側(赤のゾーン)の左端でも右端でも

前衛は同じポジションということになります。

では、より正確なポジションはどのように取るのか。

ポジションを取るための要素は、変わらず打球する相手の位置です。

正確なポジションでは、打球点(相手が打球したところ:赤点)と自陣コートのセンターマークを結んだ線の上に立ちます(下の図)。青点が前衛のポジションです。

相手の打つ位置がセンターによると、それに合わせてポジションも変わります。

細かいポジション変更を行うことで、よりボールに触れる確率を上げることができます。

ポジションをちゃんと取ることの重要性

ポジションをしっかり取れることの重要性は次の2点です。

・ポジションを間違えれば、取れなくいいボールも取れてしまう。

・自陣のコートに穴を作ってしまう。

下のコートの様子を想像してみてください。

青の前衛赤の前衛、ポジションを間違えてるのは、どちらでしょうか。

ポジションを間違えているのは、、、

青の前衛です。

なぜかわからない人は、このページの最初に戻りましょう。

では、この間違えたポジションを取っていることで、どんなことが起こるでしょう。

前衛は、ポジションを取って、相手がラケットをスイングし始めた時に動き始めます。

打たれてから動いたのでは、基本的に間に合わないからです。

*弾道の低いボール(シュートボール)は0.2または0.3秒ぐらいで、ネットまで届きます。

このタイミングとか動き出しについては、また今度やります。

それでいうと、前衛がポジションを取って動けるのは、

打つ前に動き出して、だいたい2歩ぐらいです。

さっきの状況から、次のように相手に打たれたとしましょう。

腕の長さにプラスしてラケットがあるので、2歩あれば、このボール前衛取れそうですよね?

でも、このボール取る必要がないんです。取れる必要がないんです。

ネットには高さがあるわけなので、ネットの上を通過したボールがコートに入るためには、

ボールは落ちる必要があります。もし、黄色で表した弾道のボールが速いボールの場合、

コートに落ちるまでにある程度の距離が必要。

つまり、このボールは、コートに入らず、サイドアウトになるということです。

青の前衛は、アウトになるボールまで取れるところに立っていることになります。

これ、無駄ですよね?

これが一つ目、「ポジションを間違えれば、取れなくいいボールも取れてしまう」です。

そして、二つ目、自陣のコートに穴を作ってしまう、です。

ポジションを間違えていると、

2人ともが打たれると苦しいスペースができてしまいます(例えば、下の図)。

前衛は、ポジションを間違えると、

取らなくいいボールを取ってしまう上に、自陣に穴を作ってしまう。

ちゃんと理解する他ないですね。

まとめ

まとめます。

前衛は、しっかり打球できればポイントにつながるネット際にいます。

だからこそ、よりボールに触れる確率の高い場所にポジションする必要があります。

間違えたポジションは、取らなくていいボールがとれ、

取らないといけないボールが取れなくなります。

ちゃんとしたポジションを理解し、試合を有利に運んでいきましょう。

前衛は、ポイントしやすいというメリットの反面、

早い判断を求められ、相手との距離も近いことから、特に初心者には非常に難しいと思います。

なので、まだ運動能力や判断力が発達していない小学生や中学生(特に女子)には、

ちゃんといろんな技術や理論を教えることを避ける(教えられないも含む)指導者が多いです。

その結果、なかなか育たず、中学の後半、高校でもダブル後衛(並行陣)ばかりのペアになりがちです。

前衛と後衛との駆け引きも、ソフトテニスの醍醐味の一つ。

指導者も、選手も多くの知識や経験を身につけて、さまざまな選択肢から、

ベストな方法を見つけ出していける選手の育成を、私は目指し続けていきます。

では、以上です。

また一緒に勉強しましょう。

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