女子ソフトテニス部指導指南書〜まず練習の中に取り入れること〜

今日は、女子ソフトテニス部(特に、小学校、中学校)を指導する上で、まずこれをやっておいた方がいいっていう話をしたいと思います。

中学生からソフトテニスを始めた人、伸び悩んでいる小学生、中学生、親御さん、指導者の方がもう一度確認しておくべき内容です。では、いきましょう。

目次

はじめに

まず、最初に確認しておきたいのは、みなさんは「ソフトテニス」や「サッカー」や「野球」、「バスケ」、「バレー」というスポーツをするわけですが、このスポーツというのは、

決められたルールにのっとって競い合う運動です。

(もちろんレクレーション的な立ち位置もありますが、ここではあくまで競技として話を進めます)

一見、それぞれのスポーツに固有の動き技術(野球の投げる、サッカーのシュート、テニスのサーブなど)があるように感じますが、そこには多くの共通点があります。

そして、「人が体を動かす」以上、どのプレーにも理にかなった動かし方というものが存在します。

また、「動かす」だけでなく、「動いている物体を認識する力」や「空間認知能力」なども必要な力として共通しているものでしょう。

なんか難しそうですか?読むのやめないでください。笑

例えば、野球の「投げる」という運動とテニスの「サーブ」というのは、特に上半身の体の動かし方を考えると非常に似通った動きになっています。

要するに、

別のスポーツであっても、同じような体の動かし方や認識能力を使っているものが多くある。

ということ。

ソフトテニスを上手になるためだからといって、ラケットばかり振っている必要はないし、むしろ多くのスポーツの中で、様々な体の動かし方を知った方がいいよ

と言いたいのです。

女子中学生の現状

現代の子どもたちは、外で遊ぶよりも中で過ごすことの方が多くなっている傾向にあると思います。

これは家の中でもできることが、ここ最近で急激に増えたためです。

別に遊びに出かけなくても、友人と繋がることはできるし、ゲームを買いにいかなくても、本を買いに行かなくても、DVDを借りにいかなくても、(時には無料で)すぐにそれらを手に入れることができます。

地域の公園などの施設の減少なども、その原因としてあげられるでしょう。

つまり、運動する量が、様々な運動を行う機会が、どんどん減ってきているわけです。

そんな子どもたちが、中学生になり、小学校の体育ぐらいしか運動をしていない子どもたちが、

空中を飛んでくるボールの軌道を推測したり、ましてやそれにタイミングを合わせて、的確にラケットの面を合わせることができるでしょうか。

風に煽られて変化するボールに反応することができるでしょうか。

難しい。

基本的な運動能力が出来上がっていない現状が、中学1年生(特に女の子)にはあると、まず理解する必要があります。

どう指導し始めるか

では、どう指導していくか。

基本の運動能力が身に付いていないからといって、全くラケットに触れないようでは子どもは楽しくないですよね?

テニス部入ったのに、半年ラケットに触ってません、なんて、、、

ここのバランスが難しいところではあるんですが、最初の方は好きにボールを打つ時間も作りながら、基本運動との時間を半々ぐらいにするといいかと思います。

うちが最初にやる基本運動は一部ですが、簡単に紹介しておきますので、やってみてください。

・ラダートレーニング

これは、脳と体の動きを一致させるのにいいです。フットワークを覚えれば、後々にも大変活きてくると思います。

・お手玉(2球→3球)

球体を扱う練習、周辺視野の獲得などが目的

・キャッチボール

飛んでくるボールの行き先を推測、「投げる」動作の練習

・フライングディスク

飛んでくるものの軌道認識、風の影響、手首の使い方

この他、冬にはサッカーしたり、陸上部に混ぜてもらってハードルやったりします笑(もう何部かわからん)

ほんの一部ではありますが、参考にしてみてください。

今日のまとめと、一言

まとめておきます。

①スポーツはいろいろな運動の集合体であり、スポーツが違っても共通の体の動かし方をしているものがある。

②それぞれの運動には、理にかなった動きがあり、他のスポーツを通じてそれを習得できる。いくつかの認識能力もこれに同じ。

ジュニアの子どもたちが増えている中、中学から始めた子どもたちはどうしても最初、圧倒されてしまいます。そして、いつか「仕方ない」と諦めるようになります。

中学から始めても時間はかかりますが、しっかり育てられれば中学3年生の時には追いつける。

女子はどうしても時間がかかってしまいますが、信じてやれば、想いは叶う、ということをソフトテニスを通じて知ってもらえたらと思います。

そのために、まず大人が勉強しましょう。私も頑張ります。

今日の記事では一部しか書けなかったので、うちでやってるトレーニングや練習法なんかを、追記で出していきたいと思います。

では、今日はこのぐらいで。おやすみなさい。

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